「人生とは学校である。そこでは幸福より不幸のほうが良い教師である」フリーチェ。
ロシア・ソ連邦の文芸学者。モスクワ大学卒業。1917年からロシア社会民主労働党(ボリシェビキ)党員。コム・アカデミー文学部長,《文学とマルクス主義》誌編集長などをつとめた。ロシア革命前の主著《欧州文学発達史》(1908)は邦訳もされ,1930年代までソ連では教科書とされていた。革命後には《フロイト主義と芸術》(1925),邦訳された《芸術社会学》(1926)がある。経済や生産方法の変化が,文学・芸術の様式交替の基礎をなすというのがその理論の中心だが,現代西欧文学を〈工業資本主義時代の様式〉と規定し,ソ連には〈社会主義的生産小説〉を待望するなど,卑俗社会学派的傾向が強かった。
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